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ぬらりひょんの孫の非公式ファンサイトです。 基本、鴆×夜若の小説ブログになります。 管理人・蜂蜜林檎のつれづれなるままに、 萌えをぶつけていくだけのブログです。 ・鴆×夜若、大プッシュ☆ ・鴆は攻めだぁー! ・夜若は受けだぁー! ・全てのことよ、ドンと来い! な方のみ、ご覧ください。 非難・中傷・荒らし、おことわりです。

   
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初☆小説!!
とゆーわけで、
いきなり、初☆投稿をしてみようと思います。
正直、ストックはほとんどありませんが、
せっかくなので出し渋っていた
小説をおめみえしようかと。。。
どうかひろ~いお心で読んでやってください☆
ではでは、続きを読む。からどーぞ!!

遠野にいる淡島たちが持ってきた土産。
それが事の始まりだった。

久しぶりに淡島たちが奴良家に遊びに来ることになった。
遠野が遊びにくると、本家の妖怪たちは喜んだ。
なにより酒が飲める!と。
そして、夜に到着した淡島たちはそのまま宴会へとなだれ込んだ。

「お前のその態度が気に食わないんだっ!」
「君こそ、もっと素直になったらどうだ!」
宴もたけなわとなったところで、
リクオに酒を注がせたイタクとそれを目撃した首無が、
ちょっとした口喧嘩となった。
「ちょっと止めなさいよ、首無。」
「おいおい、落ち着けよ、イタクぅ。」
毛倡妓と淡島が止めるが二人は聞く耳持たない。
すると・・・

「・・・気に食わねぇなら燃やせばいいじゃねぇか。」
『え゛?』
突然、それまで静かだったリクオが口を開いた。
が、様子がおかしい。
そもそもリクオがそんな物騒なことを言うなんて。
そうこうしてるうちにどこから取り出したのか、
大きな杯になみなみと酒をそそぎ、
「・・・・・奥義・明鏡止水、さく・・・」
杯に鳴った波紋に呼応するように、
広間の真ん中に火柱が上がった!!
「わー!!!」
「ストップ、ストップ!!!」
「誰か!若を止めろー!!」

一同、大パニック!

一番最初にリクオを押さえつけて止めたのは鴆だった。
「おおお落ち着けリクオ!どうしたってぇんだ!?」
「・・・鴆。なぜ止めた。」
「いやいやいや!止めるだろ!!」
いまだ、構えをとこうとしないリクオを押さえつつ、
鴆が悲鳴のような声で言う。
「リクオ!!ここ木造建設!!燃えるから!本家、灰になるから!」
思わずツッコんだのは淡島だ。
「落ち着いてください!リクオさまぁぁー!!」
雪女が涙を流しながら取り乱し、
黒田坊、青田坊がそれを止め、
(周りの小妖怪たちが凍りつきかけてたので。)
首無と毛倡妓が最悪、縛り上げてでも止めよう。とアイコンタクトをしている横で、
総大将ぬらりひょんは・・・爆笑していた。
「はっはははは!!リクオ、なんじゃお前酔うとるんか!ははははは・・・」
『!!?』
思わずリクオを見る一同。
「たしかに、目ぇすわってるな。」
イタクが目の前まで来て言う。
「・・・酔ってねぇよ。」
少しばかり呂律も怪しい。
リクオの暴挙の原因は・・・!!!

・・・
・・・・・
先ほどまでリクオが飲んでいた杯に注がれている、
・・・ワイン。

「・・・そーか、リクオは洋酒に弱いのか・・・」
思わず頭を抱えてうなだれる鴆。
一同もなんといえない空気。
「普段日本酒ばかりだから・・」
「全然気づかなかったわね・・・」
「酔ったところなんてはじめて見たから分からなかったよ。」
ほっと一息。
「・・・なんだよ。皆して、酔ってなんかいねぇよ。」
うん、呂律回ってない☆
「分かった。分かったからリクオ。それしまえ。」
鴆が押さえつけていた腕を緩め、持っている杯を取り上げる。
こんなでかいものどっから出した?とか思いながら・・だ。
「酔っ払いってのは大体みんな酔ってないっていうんだよな~。」
「リクオも例外じゃねぇんだな。ギャバババ!」
淡島と雨造がやれやれと座りながら言う。
「鴆。」
杯を取り上げられたリクオがずりずりと鴆に詰め寄ってきた。
杯を返せとでもいうのだろうか?
そんなことを思った鴆ににじり寄ったリクオが
突然、鴆にしなだれかかり、抱きついてきた。
「!!???り・り・リクオ?なんだ?具合でも悪く・・・」
「鴆。」

ちう。

リクオが鴆に抱きついたかと思ったら、そのまま、
・・・鴆に口付けたのだ。

「!?」
「!??」
「・?」
「!!??」
「・・・?」
(一瞬の間に一同の反応。)

・・・・・・・・・・・・
広間がいったん静まり返り・・・・

『えええええぇぇぇぇぇーーー!!!!!!!』

「~~~~~~ちょっ、りっリクオ!?お前、一体何・・・」
己の唇を押さえつつ、鴆が声をあげる。
「なんだ?鴆。いまさらだろ?」
「そうだけど!そうじゃなくてだな!!?」
「・・嫌だったのか?」
ちょっとさびしげな目でそんなことをいわれたら敵わない。
(ヤバイ!可愛い!リクオ、可愛い!!)
とか内心、鴆がうっかり萌えたりする。が・・・

『リクオさまぁぁ~!!!』
「ひゅーひゅー!!やるなぁ!リクオ!」
「お熱いなぁ!!」
広間は一転して大盛り上がりだ。

「いや!あの、これは!!」
鴆が慌てて騒ぎと止めようとするがもう、あとの祭りだ。
広間中から「もう一回」コールがあがり始める。

「鴆・・もう一回。」
「だぁぁぁー!もう!!!」
もう一度伸びてきた白い腕をはずしながら鴆が叫んだ。

「総大将!」
がばっと突然、リクオを抱きかかえ、
「三代目はお加減は悪い様子!先に席を立つ無礼、お許しください!!!」
「おーよいよい。つれてけ。」
ぬらりひょんはいたっては冷静に早く行け、とキセルを振ってみせる。

どかどか、と足音をたてて、
リクオを抱きかかえた(正確にはお姫様だっこだ。)鴆が広間を後にした。

「・・・・・・ふう。」
リクオの部屋にとりあえず着いたのだが、
ふすまを開け、リクオに座れといおうとしたら、
腕の中のリクオが小さな寝息を立てていた。
やれやれ。
勝手知ったるリクオの部屋だ。
押入れから布団をひっぱりだし、床を整えてやる。
その冷たい寝具の上にそっとリクオを横たえた。

「・・・。」
寝息をたてるリクオの横に胡坐をかいて座る。
じっと眠るリクオの横顔を見つめた。
「酔った勢いであんなまねするたぁね・・。」
恋仲となってからは確かにいつもしていることだ。
でも今夜は違う。
あの初心なリクオが人前で、
ましてや百鬼を背負うリクオがその百鬼の前であんなことをしたのだ。
この際、明鏡止水をしたことはいい。よくないが。
(それは後で説教してやる。)
だが、口付けの方はどうだろう。
不安・・だったのだろうか。
いつもいつも凛とした空気を保つリクオを、
鴆は自分の前ではそのままのリクオでいられるようにしてきたつもりだ。
そうやって愛したつもりだ。
けれど今夜のことは・・・
「・・・鴆?」
「!」
みれば、リクオが目を覚ましたらしい。
少しおぼろげだが意識ははっきりしているようだ。
「・・起きたか。リクオ。」
「ああ。あれ?ここ、オレの部屋・・・」
「運んでやったんだよ。覚えてるか?」
「・・・・・・・////////」
どうやら記憶は飛んではいないようだ。
「っっっオレ!酔ってっ・・あんなっ・・・」
「リクオ。」
「鴆?」
真っ赤になったリクオをまっすぐに見つめた。
「リクオ。お前、さびしかったのか?」
「!!?」
「いつもは皆に隠せって、必死になるくせしてよ。皆の前であんなことして、さびしかったのかぃ?」
「オレはいつでもリクオを愛してる。オレは隠すつもりもねぇ、
隠してるのは三代目としての、リクオが困ると思ったからだ。」
鴆の指が自分を見つめたままのリクオの髪をやさしく撫でながら言う。
「さびしいと思ったら口に出してちゃんと言え。でないとお前、変なとこに出るらしいからな。」
「鴆・・」
「愛してる、リクオ。そのまんまのお前を。」
「・・・うん。」
そういって、今度は鴆から優しい口付けをした。

 

次の朝、
起きた二人が広間へ行ってみると、
酒瓶は転がり、ついでに妖怪たちも転がっていた。
どうやらあの後大変もりあがったらしい。
そして、大幹部やら遠野やら本家やらが入り混じり、死屍累々となっていた。
「おう、起きたのかい、二人とも。」
「おじいちゃん、おはよう。どうなったの?コレ。」
乾布摩擦を終えたぬらりひょんが通りがかった。
「見てのとおり。お前らが抜けた後もりあがってのぅ~。
全員つぶれてしもうたわ。」
「ははは。」
もう笑うしかなかった。
「鴆よ。」
「はいっ!」
ぬらりひょんが横にいた鴆にちらりと目をやって、
「孫を頼むぞ。」
「!」
「さーて、朝飯じゃ。食っていけ、鴆もな。」
台所に向かうぬらりひょんの後ろ姿を唖然としながら見て、
そして・・二人で、少し笑った。


ちくしょう!おっわれ~!!
 

 

 


 

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