ぬらりひょんの孫の非公式ファンサイトです。 基本、鴆×夜若の小説ブログになります。 管理人・蜂蜜林檎のつれづれなるままに、 萌えをぶつけていくだけのブログです。 ・鴆×夜若、大プッシュ☆ ・鴆は攻めだぁー! ・夜若は受けだぁー! ・全てのことよ、ドンと来い! な方のみ、ご覧ください。 非難・中傷・荒らし、おことわりです。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
今日はお仕事お休みなのです。
蜂蜜でーす。
ではでは。
無謀承知で白い椿・後日談第一弾をアップしたいと思います。
えー。
白い椿は時代は江戸時代あたりかな??というあいまいな感じで書いてます。
ので時代錯誤なものとか色々でてきますが、
「あー江戸時代だし?こんなもん?」と暖かい目で見てください。
後日談のネタばかり浮かんで・・
今、みっつ同時進行です。
無謀だ・・・。
どれが一番早くできるかは萌えしだいです。
どんどんリクオ様が初心で可愛らしくなってゆきますが、
男娼していたときのリクオ様は無理して大人ぶっていたのだと・・・思いますので。(笑)
では!初心なリクオ様、どんとこーい!!(トリック風味)
な方は続きを読むからどうぞ!!
リクオ男娼パロ
「白い椿 後日談」
あれから幾日も経った。
リクオは鴆の屋敷にもずいぶん慣れてきたように思う。
屋敷の妖怪たちとも親しげに話すし、
始めは部屋にこもってばかりいたのに、
鴆に会いたいと、
たまに調剤室や診察室などにも
顔を出すようになった。
本家との関係もそうだ。
リクオをつれて、鴆もできるだけ本家へ足を運ぶようにしている。
本家の皆もリクオに会いに薬鴆堂に通ってくれる。
そんな日がもう、何日も続くのだが。
リクオにはなかなか難しい問題ができた。
鯉伴様を父と、
ぬらりひょん様を祖父と呼べないでいるのだ。
これには鴆もただただ苦笑するしかない。
生来の照れもあってか、
本家をたずねては、
どんどん鯉伴様たちと話もするようになったというのに、
リクオはまだ父とも祖父とも言えないでいる。
大きな問題はもうひとつあった。
リクオの母のことである。
鯉伴さまは正室を二人持つ、稀有な方だ。
若菜様と乙女様という二人の正室がいる。
どちらがリクオの母親か言われれば若菜様の方なのだが、
いかんせん、どちらもリクオの母親であることには違いない。
それもあってかリクオは二人の母の姿を見つければ
鴆の後ろに隠れるか、逃げてしまうかのどちらかだ。
今日も鴆はリクオを連れ立って本家へと足を運んだ。
「リクオっ!」
リクオの姿をいち早く見つけてこちらへやってきたのは鯉伴様だ。
嬉しそうにやってきてはリクオを力いっぱい抱きしめる。
「止めろってば!・・ガキじゃあるまいし・・・。」
子供か子供じゃないか言われれば、
元服もすましていないリクオは子供であるのだが。
そんなことは関係無しに恥ずかしいものは恥ずかしい。
照れくさい。
そんなリクオが本家の者たちにとってことさら可愛くてしかたないのだ。
「リクオ。来ておったのか。」
奥からぬらりひょん様がひょっこり顔を出した。
「じいに会いに来てくれたのか。愛いのう。」
いまだ鯉伴の腕の中にるリクオの頭をぐりぐり撫でる。
抱きつかれているため逃げられない。
どんどんリクオの顔が赤くなってゆく。
その様が可愛らしく鴆は思わず顔を背けて笑ってしまった。
「鴆!笑ってんじゃねぇ!!」
「お二人とも、お前が可愛くて仕方ないんだよ。あきらめろリクオ。」
こんなやりとりが本家に顔を出すたびに繰り広げられるようになった。
今日は本家に遅くまでいられる。
昼にやってきた二人は皆といっしょに昼食の卓を囲んでいた。
たまに本家で食卓を囲むことはある。
が、ぬらりひょんの血筋は食事をあまり必要としない。
一緒にいても隣で茶をすする程度だ。
「お前はホントに何も食べねぇなぁ・・。」
「必要がないんだ。別にいいだろ。」
鴆だけがごちそうになり、食後の茶をすすっていた。
隣ではぬらりひょんが饅頭にかぶりついている。
「ほう。リクオは菓子も食わんのか。」
「へ~ぇ。それはそれは。」
鯉伴もぬらりひょんもにやにやしながらリクオと鴆を見る。
「なんだよ。」
リクオがぬらりひょんを軽く睨む。
「らぶらぶじゃのう。二人とも。」
『はぁああ?』
鴆にはその意味は分からない。
が。
一呼吸置いてリクオはその意味にいたったらしい。
「どういう意味ですかい?」
「馬鹿鴆!」
「いててててて!?」
隣に座っていたリクオが鴆の膝をおもいきりつねった。
その様が面白くて仕方ない。
ぬらりひょんも鯉伴も思い切り笑う。
そこへ・・・
「あら。リクオ。来ていたの?」
「リクオ。」
買い物に出ていたらしい、若菜と乙女が部屋へやってきた。
とたん、リクオの顔がこわばる。
「ほら、リクオ。挨拶ぐらいしろよ。」
鴆がうながしてもリクオは鴆の後ろへ隠れるばかりだ。
「照れてるのかねぇ?それは。」
鯉伴が半ばあきれながら言う。
乙女と若菜も苦笑するしかない。
その笑顔に少しばかりの寂しさが混じっている。
そのことにリクオが気がついていないわけではないのに。
「はぁ・・ああ・・あん・・鴆っ!」
月も真上にかかる頃。
鴆の部屋でまぐわう二人の姿があった。
「どうしたよ・・リクオ・・・珍しいな。・・」
仰向けになった鴆の腹の上でリクオが喘ぎをこぼしている。
「別にっ・・んんっ・・・何もっ・・・ああ・・!」
鴆のものに擦り付けるようにしてリクオが腰を回す。
どんどん追い詰められていくような感覚にリクオの背がしなった。
「はぁ・・あ・・鴆?・・・」
潤んだ瞳が鴆に向けられる。
「・・・どうした?」
リクオは無言で首を振ると鴆の胸元から首へと手を這わせた。
「なぁ・・・鴆・・・俺が好き・・・?」
「ああ。・・好きだぜ。」
それを聞いて、リクオ薄く笑みを浮かべると
絶頂へと上るべく動きを速めた。
乱れた呼吸が収まって、
リクオは鴆の腕の中でまどろんでいた。
だが。
「リクオ。眠いんだろ?寝ていいぞ。」
一向にリクオは眠ろうとしない。
最近、リクオは鴆が眠ってからしか眠ろうとしない。
ひょっとしたら眠れてないのかも知れなかった。
鴆が朝起きるとすでにリクオが目を覚ましていたこともあった。
「なぁ・・鴆。・・『家族』ってなんだ?」
リクオがぽつりとつぶやいた。
「・・・そうだな。あったかいもん・・かな?」
「あったかい?」
そうだ。と鴆がリクオの髪を撫でる。
「あったかくて、優しくて。恋人とは違うもんだけど居心地のいいもん・・とか。」
「・・・・・俺にはよくわからねえよ。」
リクオの瞳が不安げに揺れる。
「ずっと・・一人でいたんだ。
いろんなヤツが一緒にいてくれたけど、好きになってくれたのは鴆だけで。
鴆に会うまで、好きってことも分からなかった。」
「リクオ・・・。」
そうなのだ。
大人びた風にしているがまだ十二で。
しかもちゃんとした子供であったわけではない。
生きていくために色々なことがあっただろうリクオなのだ。
誰かとの温かみを知っていたとも考えにくい。
「・・・そんなに深く考えなくていいんじゃねぇか?」
リクオがふと顔を上げる。
「リクオは俺を好きになろうと思って好いてくれたんじゃねえだろ。
自然と・・いつの間にか好きなってた。少なくても俺はそうだ。」
気がつけばリクオのことばかりを考えている自分に気がついて。
それからだ。
好きだと、これは恋だと自覚した。
「だから、いつのまにか・・できるんじゃねぇかな。
好きになるっていうのは・・恋人でも、家族でも。」
だから、変に構えるのはやめろよ。
鴆は優しくそういってくれた。
リクオは初めて自分の肩に入っていた力が抜けてゆくのを感じた。
次の日。
また本家を訪れたリクオにいつものように
鯉伴が飛びついていた。
けれど、なんだかいつもと違う。
いつもはあんなに恥らって逃げようとするリクオが
帯の辺りをきゅっと握って顔を埋めてきた。
「・・・・・・・・・親父。」
初めてリクオの口から発せられた言葉に鯉伴は一瞬言葉を失った。
「リクオっ!?今、なんて・・」
その時、後ろからぬらりひょんがやってきた。
「どうしたんじゃ。二人とも。玄関で固まって。」
「・・・・・・・・・じじい。」
ぴたり。
ぬらりひょんも動きを止めた。
「っ・・っ・・っ・・・」
『リクオぉぉぉおおー!!!』
顔を真っ赤ににして、それでも必死で
その場から逃げないようにしているリクオに、
二人は思い切り抱きついた。
初めて呼んだ家族。
鴆のいう暖かいの意味が少し分かった気がした。
だが、問題がひとつ残った。
「・・・かぁさん。」とその日のうちに
二人の母を呼ぶことのできたリクオだが、
リクオにとって二人ともが「かぁさん」だ。
どちらのことか分からない。
最終的に・・・
「なぁ・・若菜かぁさん。」
「乙女かぁさん、あのな。」
と若菜かぁさん、乙女かぁさんで落ち着いたのだった。
後記・
今回はテーマは家族で。
リクオ様にはこれからどんどん、鯉伴パパたち甘えにいってもらいたいです。
そして甘やかせばいいです。みんなが。
結局十二しゃいです。甘えたい年頃なのですよ。
可愛いなおいぃぃーーという魂の叫びでした。