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ぬらりひょんの孫の非公式ファンサイトです。 基本、鴆×夜若の小説ブログになります。 管理人・蜂蜜林檎のつれづれなるままに、 萌えをぶつけていくだけのブログです。 ・鴆×夜若、大プッシュ☆ ・鴆は攻めだぁー! ・夜若は受けだぁー! ・全てのことよ、ドンと来い! な方のみ、ご覧ください。 非難・中傷・荒らし、おことわりです。

   
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ザ!四話目!!

はい、こんばんは。
いきなりですが、
リクオ様・男娼パロの~
MY設定暴露!第二弾。

・鯉伴パパ、生存。(いまさら。)
・鴆さんは元気です。毒とかは畏れとして持ってるかも
知れませんが身体弱いとかないです。
むしろリクオ様に精気を分けてあげられるほどに健康体です。
(あれ?下ネタ??)
・リクオ様はリクオとゆー名前のままなのに100%妖怪です。

ちなみに・・
Kょうこ様>今のところ更新が神速なのは、
最初の3日で4話+αを書き上げちゃったからです。
それをじわじわ更新するというこのドS!!
最初の二話は一日で書き上げたので他の話と若干ニュアンスが違うのです。
ので、一話ではノリノリ&百戦錬磨的なリクオ様が話が進むごとに
初心になっていきます。
(あの時の私には何かが降臨していたと思われる。
トランス状態だったかもしれない。)

そして二人の新婚いちゃ度はこんな感じです。↓
「ぜーん。」
きゅっ。
「なんだ?リクオ。後ろから抱きついたりして♪」
「ん。なんとなく♪」

とゆーレベルです!!

まぁ、ネタばらしはこんな感じです。
まだ色々、こまごましたのはありますが許してくださいorz

ほんと今回のパロがアツくて困る!!
どんどん、後日談がっっ!!!
ネタはつきません・・・(笑)

とにかく、今回で本編(?)は一応ラストで。
後はこまごまと後日談をUPしていきます。
どんどん、話が膨らんでゆくと思います。
私は、これから元の鴆×夜若の世界に帰れるでしょうか??
とにかく、今はこのパロから帰る気はない!!!
(てか帰れない。)
こんな感じでも許しちゃうぞ!!
とゆー方は続きを読むからドウゾ!!


リクオ・男娼パロ
「白い椿 4」


鴆につれられて、屋敷を案内してもらった。
広い屋敷は迷子になりそうなほどで、
慣れるのには時間がかかりそうだ。

昼ごろになって、
鴆にリクオに会わせたい者がいると言われた。
「会わせたいって・・俺に?」
ああ、そうだ。
鴆が昼の膳を食べながら答えた。
当然だがリクオの分はない。
食べるかと聞かれたが、
食事をしても燃費の悪い栄養になるだけだ。
あまり意味はない。
「こういう場面で会わせたいってことは
お前の家族とかそういうのか?」
そういうのって。
思わず笑ってしまう。
「残念だが、俺の親父もお袋ももういねぇよ。
俺の家族じゃねえ。」
「?」
会わせたいのはお前の家族だと先に言っておくべきだろうか?
鴆が逡巡した瞬間。
蛙の番頭が本家の方が来られました。
と言いにきた。

「リクオっ!!」
通された客間で自分を待っていたのは
二人の男だった。
黒い髪と金の髪。
よく似た面立ちの二人だった。
けれど・・他に誰かに似てる気がする?
「リクオ!やっと会えた!!ずっと探してんだぞ!!」
黒い髪の男ががばっと突っ立ったままの自分に抱きついてきた。
「ちょっ・・・!何っ・・」
力いっぱい抱きしめられてちょっと苦しい。
目線だけで後ろを振り返ると
苦笑する鴆と目があった。
「鴆!これ、どういうことなんだよ!?」
「あー、二代目。リクオにまだ説明とかしてないんで。
とりあえず話しませんか?」
座って話そうと鴆に促され、
男はやっとリクオを放した。
「そうだな。・・・って鴆からまだ何も聞いてないのか?」
聞いてたらこんなに驚かない。
「リクオ。あのな、このお二人は本家の鯉伴さまとぬらりひょんさまだ。
それで・・・お前の親父殿と祖父殿だよ。」
え?
「はぁああ??いきなり何の話だよっ!!」
まさに晴天の霹靂としか言いようがない。
始めてあったその男たちは自分の家族?
そんな馬鹿な。
「リクオ、やっと会えた。
生きてるって・・信じてた。」
黒髪の男が言う。
「ずっとおぬしを探しておったぞ。リクオ。」
金の髪の男が言った。
二人とも、なぜ自分の名前を知っている?
それになぜ・・・そんな目で自分を見るのだろう。
そんな嬉しそうな目で。
「リクオ・・・お前、幼い頃はどうしてたんじゃ?
昔の記憶はないのか?」
金の髪の方の男が聞いてくる。
「昔って・・・五つ六つの頃まではずっと寝てたし・・
その後はいろんなとこにいたし・・・。」
次は男たちが眉をひそめる番だった。
鴆までもがいぶかしげにしている。
「リクオ?寝てたってどういう・・?」
鴆が疑問たっぷりに聞いてくる。
リクオいわく、
自分はずっと暗いところにいて、
目が覚めては睡魔が襲い、また眠る。
それを繰り返し、目が覚めたら自分は
五つか六つの姿で川原に一人立っていた。
その隣には一抱えほどの鏡が転がっていたと言う。
そのときには自分は妖怪だということも、
精気を吸って生きるのだということも漠然と理解していたらしい。
「・・・封印されていたか。」
金の髪・・ぬらりひょんが重々しく口を開いた。
鏡というのは古来から占いや術式、色々なことに用いられる。
「リクオは生まれてすぐに窮鼠ってやつらにさらわれたんだ。」
鯉伴が続ける。
「さらわれたリクオを俺たちはずっと探した。
もちろん、先見が得意なやつにも頼んだ。
あらゆる手を使ったが・・・そうか・・リクオは封印されて、その中で生きてたのか。」
だから、窮鼠はリクオを殺したといったのだ。
そんな方法を使われては探し出す術はない。
もし術がとけてもリクオは一人で生きていけぬと思ったのだろう。
だが。リクオは意外にもたくましかった。
「五つか六つの時に初めて俺を拾ったのは旗本の親父で。
俺を妾として家に置いてくれてたんだ。
すぐに死んだんだけど・・・。」
そこで生きる術をひとつ学んだ。
すなわち自分が精気を吸う妖怪であるが上での生き方を。
「そうか・・。リクオはそうやって今まで生きてきたのか・・。」
鴆はこれまでのことをリクオに聞いたことはなかった。
娼館にいたのだ。
ワケありだと思い触れずにいたのだが。
「鴆に出会った茶屋に入ったのが三年前の話だ。」
三年前か・・・。
そこまで考えて、鴆はふと気がついた。
「リクオ。お前いくつなんだ?三年前って・・」
「リクオは今年で十二じゃよ。鴆。」
十二!!!?
「えええ!?おまっ・・十二!?嘘だろ!?」
「ああ。それくらいなんだな。」
動揺する鴆と納得するリクオ。
なかなか見れない光景である。
「言ったろ?五つか六つって。大体の年しか分からなかったし。」
茶屋の店主にも年が分からなかったのでさばを読み、十六だと言っていたらしい。
「そうだったのか。リクオ、そんな風にして今まで生きていてくれたのか。」
鯉伴が少し涙ぐんだ声で言った。
「もう、心配はないぞ。リクオや。
その銀の髪、赤い瞳にその風貌。間違いなく、お前はわしの孫。
そして鯉伴の子じゃ。」
ぬらりひょんがリクオの頭をそっと撫でた。
「そうだな。相手の精気を糧に生きる。それだけでも十分、証拠だ。」
「そうなんですかい?」
鴆が聞いた。
一瞬おや?と思ったのだ。
「夢女がいるのは知ってるだろうがな鴆。あれは全て、女じゃ。
女以外、男で精気吸って生きる妖怪は古今東西、ぬらりひょんの血筋しかおらぬ。」
なるほど。
だからリクオが男花魁であると聞いて納得したのだ。
精気も吸えるし、金も入る。
ぬらりひょんの血筋がそういう類ならば絶好の職業だろう。
「さあ。話はこれでしまいじゃ。くわしい話ははうちでしよう。
リクオ、一緒に帰ろう。」
その言葉を聞いて、それまで静かだだったリクオが声をあげた。
「帰る?どこにだよっ!」
ぎゅっと鴆の袖をつかむ。
「なんだよ!いきなり出てきて!家族がなんだって!!
その上、帰る!?ふざけんなっ!?」
「リクオ。」
鴆がリクオをそっと抱きしめる。
その腕に答えながら、リクオは続けた。
「鴆が俺をここに連れてきてくれたんだ。
俺も鴆のそばにいたいからここにきたんだ・・!」
なのに。
もう、離れたくないのに。
そう思った時、鯉伴がため息をついた。
「親父。それくらいにしといてやれよ。」
鯉伴はリクオに近づくとことさら優しい声で言った。
「リクオは鴆に惚れてるから今ここにいるんだろ?」
こくりとリクオがうなづく。
「俺たちだってリクオにようやく会えたんだ。
一緒にいてぇよ。けどそれ以上にリクオのことが大事だ。
リクオが自分の意思で鴆のところにいたいってゆうなら、
無理に引き剥がすようなマネはしねぇよ。
馬に蹴られて死んじまう。」
ぱちと鯉伴は片目をつぶって見せた。
その横ではぬらりひょんが憮然とした顔をしている。
「・・・リクオ。おぬしはここにいたいか?」
また、リクオがうなづいた。
「・・・分かった。じゃがな、たまには本家に顔を見せにきてくれ。
わしらも寂しいからの。会わせたいやつらもたくさんいる。」
ぬらりひょんはため息をひとつついて笑った。
「待っておるぞ、リクオ。それにわしらもまたここにくる。
なに、心配するな。野暮はせんよ。」
そう言い残して、ぬらりひょんと鯉伴は帰っていったのだった。
その後ろ姿をリクオが少し寂しげに見ていたのは気づいていただろうか。

ぬらりひょんたちが本家へ帰り、
また今夜の月が昇った。
一度にたくさんのことがあって疲れたのだろう。
リクオは昼からまだ眠っている。
その横顔を見つめ、髪を撫でながら鴆は一人考えていた。
リクオを本家に渡すべきであったか・・と。
リクオはここにいたいと言ってくれた。
それはもちろん嬉しいし、そうしたい。
けれど、リクオにとって家族と呼べるのは本家の皆なのだ。
自分は家族からリクオを。
リクオから家族を奪ってしまっただろうか。
「・・・・・ん。」
身じろいでリクオが目を覚ました。
少しぼぅとしている。
よほど熟睡していたのだろう。
それほどまでに様々なことが起きた。
「鴆・・・?」
「起こしちまったか?」
ふるふるとリクオが顔をふる。
「なぁ・・鴆。」
「ん?」
「俺は・・・一体だれなんだろうな・・・。」
つぶやかれたその一言が鴆の胸にちくりと刺さった。
「本家の嫡男だとか、息子だとか、孫だとか。
俺は・・お前のものなのに。」
リクオがすーっとため息をつく。
「鴆・・・俺はお前のものだよな・・?」
「ああ。お前は・・リクオは俺のものだ。
でもな・・・リクオ。」
リクオの赤い瞳が鴆の緑の瞳と交差する。
「お前には家族がいる。
それは喜ばしいことだし、大事にしていいものだ。
お前は俺だけのものでなくていい。
俺以外にも大事なものを作っていいんだ。」
そういって鴆はリクオの額にそっと口付けた。
少し、嘘をついてしまった。
本当はリクオを自分だけのものにしたい。
閉じ込めて、そばにいて欲しい。
けれど、後姿を見送るリクオの姿はそれほどに胸をしめつけるものだった。
「リクオが俺を好きだと、愛してるといってくれるなら。
俺はそれでいい。リクオも俺のそばにいたいといってくれたしな。」
「鴆・・・。」
「リクオ・・俺が好きか?」
「うん。・・愛してる。」
その言葉だけで。
それだけで。
今は我慢しよう。
リクオの大事なものを自分も愛せるように。
自分もリクオの家族になれるように。
そんな思いを込めて、鴆はリクオに口付けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

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