ぬらりひょんの孫の非公式ファンサイトです。 基本、鴆×夜若の小説ブログになります。 管理人・蜂蜜林檎のつれづれなるままに、 萌えをぶつけていくだけのブログです。 ・鴆×夜若、大プッシュ☆ ・鴆は攻めだぁー! ・夜若は受けだぁー! ・全てのことよ、ドンと来い! な方のみ、ご覧ください。 非難・中傷・荒らし、おことわりです。
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この前鴆さん誕生日記念に書いた小説の続きなるものを書いてみました。
なぜかといえば、どうやら私は続きが気になっていたらしく、
夢まで見てしまい、これは書かずにいられない!!
とマッハでパソコンを立ちあげたのですた。
きょうこ様にいただいた手つなぎネタも有効活用しております!!
てか、これが書きたかった!!
冬なのに夏祭りの話だぜ!!
でもどんとこい!!
な方は続きを読む。からどうぞ♪
君といる夏。
その夜は神社の鳥居で待ち合わせをした。
日も落ちて夜の姿に変じたころに
母の仕立てた浴衣を着て。
鳥居で鴆を見つけたとたん、
お互い顔を見合わせた。
母の仕立てたその浴衣は
自分が鴆に送ったものと色違いのもので。
少しの間、二人は無言になったが
思い出したように笑いあった。
「行こうか。」
にぎやかな祭囃子に屋台が立ち並ぶ参道を
二人で肩を並べて歩いていたら、
ふいに鴆が手を握ってきた。
「おい!・・・」
「はぐれたら困るだろうが。」
有無を言わせないつもりの鴆はさらに強く手を握った。
恥ずかしいのだけど
鴆に子供扱いされるのは癪だけど嫌ではなくて。
わたあめにたこやき。
金魚すくいに射的屋。
いろんな出店を見て回った。
「お前、よく食うな。」
「そうか?」
自分と肩を並べて歩くリクオの手には
さっきの店で買ったわたあめが握られている。
今日は俺のおごりだ、好きなだけ楽しめといったのは確かに鴆だが。
それにしても食べすぎじゃないだろうか?
このわたあめの前にたこ焼きと焼きそば、カキ氷をすでにたいらげている。
「成長期なんだ。これくらい普通だろ。」
「いや、そうでもなかった気がする。」
やいやい言い合っていると突然声をかけられた。
「リクオ様!!」
声の主はつららだった。
屋台の手伝いをしているようでゆかたにたすきがけをしている。
「よう、どうだ?」
「はい!おかげさまで大繁盛です!!」
つららが嬉しそうに答えれば、
「三代目のおかげですよ!またこうやって祭りができるなんざぁ。」
嬉しそうに言ったのは屋台にいた荒鷲組の者だ。
「楽しんでいってください!あ、これよければ。」
皆で話しこんでいたのはりんご飴の屋台だった。
わたあめを食べ終わったリクオの手に新たにりんご飴が握られる。
また、本家でな。と去り際に手を振って、
リクオと鴆はまた人波へと消えていった。
その後姿をさきほどりんご飴を渡した組員がぼんやり見つめる。
「おい、どうしたんだよ?」
「いや。あの三代目と一緒にいるのって鴆様だろ?薬鴆堂の。」
「そうだぜ?三代目の義兄弟だろ。・・・それがどうした?」
「仲がいいんだなぁと思ってよ。さっき手ぇつないでたぜ。」
「なぁんですってー!!」
びくっと組員が振り返ればそこには手にした材料を凍らせながら、
髪を振り乱して怒るつららの姿があった。
かぷっ。
しゃくしゃく。
かぷっ。
さっきからほんのり頬を染めて
おいしそうにもらったりんご飴をほおばっている。
そんなリクオが可愛らしくてつい顔がほころびそうになるのだが。
鴆は必死でそれに耐えた。
「リクオ。」
「ん?」
「少し休まねぇか。さっきから歩き通しだしな、俺たち。」
「あ、悪い!どっか座れるところにでも!!」
自分はリクオがさすがに疲れたんじゃないかと思って言ったのだがリクオは逆の意味にとったらしく、
少し慌てて座れる場所を探し出した。
(こうゆうところがリクオらしいなぁ。)
参道から少し離れたところに小さな社があった。
そこには2~3段の階段もあって、
二人はそこに腰を下ろすことにした。
「大丈夫か?」
リクオが鴆の顔色を確かめるように覗き込んでくる。
「俺は平気だって。」
頭をくしゃっと撫でるとリクオが少し嫌そうに顔をしかめた。
その顔が面白くてしばし見詰め合っていたのだが、
突然、鴆がくすくすと笑い出した。
「なんだよ。」
リクオが機嫌を損ねた風に聞く。
「リクオ。お前、唇真っ赤になってるぜ。紅引いたみてぇだな。」
りんご飴なんて食べるからだぞなんて鴆はリクオの唇を親指の腹でやさしくなぞった。
「!?」
おもわず手の甲で唇をこすってみたが取れるわけもなく。
くすくす笑い続ける鴆を睨みつけた。
「そんなに笑わなくたっていいだろうが。」
「可愛いからよ。」
「なん・・・っん・・・」
可愛いといわれて怒るリクオを口付けで黙らせた。
口付けはいつもよりもずっとずっと甘くてりんごの味がした。
口付けを解けばそこにはとろけきったリクオの顔。
力が入らないリクオの手をひいて、
鴆は人気のない林の中へリクオをひっぱって行った。
後日、荒鷲組の組員の間での会話。
「三代目と鴆様って義兄弟だよなぁ?」
「だからそうだって。次は何見たんだよ?」
「口吸いしてたぜ?」
「!!!??」
とかゆう会話は運のいいことにつららの耳には入らなかったそうな。
後記・とにかくりんご飴をしゃくしゃくして唇真っ赤になる奴良組三代目が書きたかった!
人ごみでおててつないでるとこを目撃されちゃう二人が萌えだったのです。
人ごみでもそうやっていちゃいちゃすればいい。(力説)