ぬらりひょんの孫の非公式ファンサイトです。 基本、鴆×夜若の小説ブログになります。 管理人・蜂蜜林檎のつれづれなるままに、 萌えをぶつけていくだけのブログです。 ・鴆×夜若、大プッシュ☆ ・鴆は攻めだぁー! ・夜若は受けだぁー! ・全てのことよ、ドンと来い! な方のみ、ご覧ください。 非難・中傷・荒らし、おことわりです。
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え~、突然ですが。
読唇術って言葉でこれはぁぁぁーーーーー!!
ってなって書きなぐった小説をUPしたいと思います。
てかリクオ様はやればできる子だから。
だいたいのことはどんとこいなハズだ。
という迷惑なことこの上ない妄想の末のお話です。
ちょっと短いです。
でも、リクオ様が読唇術を使えたら・・・
きっとこんなこんなイチャ話が成立するんだろうなぁ~と暖かい目で
ご覧ください(笑)
ある日、鴆とリクオが本家の縁側で酒を酌み交わしていた。
少し遠くに雪女たちの姿がある。
雪女と首無、黒田坊に青田坊、毛倡妓がわいわいと話をしているのが見えた。
ふとそちらに目をやったリクオが小さく笑う。
「?・・どうしたよ?」
「いや。さっきからあいつら俺の話ばかりしてるからよ。」
この縁側から、雪女たちのところまでは少し離れている。
なにかで盛り上がっているのだろうと見ることはできたが、
向こうのはなし声は到底聞こえない距離だ。
「よく分かるな。俺にはなにいってんだか聞こえもしないぜ?」
「唇、読んだだけだ。」
「読唇術かよ!?お前、そんなことできんのか?」
「少しだけだ。」
別に覚えようとしてできるようになったわけでもなく、
幼い頃から少しだけ人の唇を読むことができたらしい。
リクオは猪口を傾けながらそういった。
「鴆が言ってたことも少しは読んでたぜ。」
「いつの間にだよ。」
鴆が苦笑いを浮かべればリクオは機嫌よさ気に微笑んだ。
そんな夜があった後日。
いつものように薬鴆堂での二人きりの酒宴。
酒を酌み交わし、たわいもない話をして、
たわむれるように口付ける。
「リクオ・・・」
鴆がリクオの名を呼び、口付けが少しずつ深くなってゆく。
「なぁ・・いいだろ?朝までいろよ。」
情欲をにじませた緑の目がまっすぐにリクオを見つめる。
ああ、こうやって深みにはまっていくのだろうか・・。
鴆の首に腕を回し、そっと目を閉じてやる。
そんな夜が過ぎていった、翌朝のこと。
翌朝といってもまだ空は暗い。
日が昇る前に帰らないとまた皆がうるさいと
リクオは呼びつけた蛇ニョロに飛び乗った。
「また来いよ。待ってる。」
鴆が声をかければ、
「気が向いたらな。」
なんて言葉が返ってくる。
なんてこ憎たらしくて愛しいのか。
上空の蛇ニョロのリクオに向かって、
鴆は声に出さずに、唇だけを動かした。
(愛してる、リクオ。)
次の瞬間、遠めに見てもリクオの顔は真っ赤になった。
そっぽを向いてこちらを振り返りもしないリクオがあまりにも可愛らしくて。
誰もいない庭で、鴆は思わず一人笑ったのだった。