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ぬらりひょんの孫の非公式ファンサイトです。 基本、鴆×夜若の小説ブログになります。 管理人・蜂蜜林檎のつれづれなるままに、 萌えをぶつけていくだけのブログです。 ・鴆×夜若、大プッシュ☆ ・鴆は攻めだぁー! ・夜若は受けだぁー! ・全てのことよ、ドンと来い! な方のみ、ご覧ください。 非難・中傷・荒らし、おことわりです。

   
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小説・かーごのなーかの鳥は~♪
え~。
夜中のテンションで2時間ほどで書き上げた物体を
無謀ながらもUPしようかと思います。
鴆さんがけっこうかわいそうでおもしろいです。
リクオ様もなんか面白げなキャラへと変貌をとげています。
ギャグ満載です。
勇気さえわけば続きを書くことがあるかもしれません(笑)
では、続きを読むからどーぞー!!

かーごのなーかの鳥は~♪


リクオが風邪をひいた。
それを聞きつけ、鴆はリクオの元へと飛んでいった。
その姿はすでに夜の姿へと変じていたがあまりに熱が高い。
鴆がリクオの部屋に着いたころにはあまりの熱の高さに妖怪の姿であるにもかかわらず、布団から起き上がれなくなっていた。

「こりゃ、今流行ってる風邪だな。妖共の間で流行ってるんだよ。熱が高いのが特徴なんだがな・・」
そんな鴆の声にもリクオは返事をしない。いや、できなかった。
「薬湯入れてきてやったから。とりあえず飲んで、後はひたすら寝てろ。休め。
絶対にムリしたりすんじゃねーぞ?」
鴆に手伝ってもらいながら体を起こし、いかにもまずそうな匂いのする湯飲みを受け取り、
リクオは一息でそれを飲み干す。
「・・・まずい。」
ようやく口を開いたと思えばこんな調子で。
そんなリクオを可愛いと思ってしまう鴆だった。
こめかみに小さくキスをして、リクオをもう一度布団に寝かせた、その時だった。

「リクオ様!!一番街で事件です!徒党を組んだ妖怪たちが暴れまわっているとの報告が!」
首無の少し緊迫した声が響いた。
「場所と被害は?」
「東の端の辺り、被害はけが人が少々おりますが大事には至っておりません。」
「分かった。行くぞ・・・」
リクオが布団から出ようとする・・・
止めたのは鴆だった。
「待て!リクオ!そんなへろへろの体でどうする気なんだ!?」
「大将がいなくちゃ百鬼夜行にならねぇだろうが・・・・・っ!」
リクオは立ち上がろうとするが足元がおぼつかず、そのままへたり込んでしまう。
「そらみろ、無理すんなってさっき言ったばかりだろ。首無!!」
「はっ。」
控えていた首無に鴆が問う。
「妖怪が徒党をくんで・・とかいったな。そんなに手ごわい相手なのか?」
その問いの意図を理解した首無が言った。
「いえ、あくまで集団で暴れまわっているだけの連中で我々だけでも十分制圧は可能かと。」
「だってよ。リクオ。今度ばかりはお前は家で留守番してろ。何も必ず大将が出て行く必要はねぇよ。
むしろ、その大将が風邪のせいでゴロツキに負けたなんてことになったらその方が大問題だろ。」
「けど・・・」
リクオが弱弱しく言葉をつむごうとするが鴆にさえぎられてしまう。
「けどもだってもなしだ!首無、その件お前らがカタァつけろ。」
「承知しました。リクオ様、どうか部屋で休んでいてくださいね。カタがついたらご報告いたしますから。」
そういって首無はにっこり笑った。

首無が部屋を出て行き、取り残された二人。
しばしの沈黙が流れる。
「なぁ・・鴆・・・」
「ダメだ。」
「まだ何も言ってねぇだろうが。」
この調子だ。鴆はこっそりとため息をついた。
「とにかく寝てろって。お前の今の仕事は休むことだ!」
きっぱり言い切られてしまい、リクオは布団にもぐりこむ。
その時、ふと押入れから出したつづら籠が目に入った。
・・・よし。
「鴆・・ひとついい案があるんだが。」
「なんだ?」
「お前、鳥になれ。」
「はぁ?」
「いいから。変化しろ。」
ふに落ちないがリクオがここまで言うのだから・・と、鴆は人型から鳥である本来の姿に戻った。
「リクオ?それでどう・・・」
いぶかしげに鴆が口を開いたその瞬間!!
ガシィ!!!
リクオが鴆の長い首をわしづかみにすると、そのままつづらの中へ鴆をほおりこみ、
さらに近くにあった帯でがっちりと閉じてしまった。
「リクオぉぉー!!なにすんだ!!おい!・・」
つづらをがたがた揺らしながら鴆が抗議するがそのころにはもう、リクオは蛇ニョロで一番街に向かっていた。

一番街に着いたリクオをみて、百鬼夜行は一気に活気付いた。
もちろん、士気が下がっていたわけでもないし、劣勢どころか優勢であったのだが、
やはり自分たち主が現れたことによって、勢いづいた一同は怒涛の勢いで
総勢50名のごろつきどもを相手にいともあっさり勝利をもぎ取った。

事件はまり大事にはならず、けが人も軽い怪我の者ばかり。
ある意味、一番重体なのは風邪を引いているリクオだった。
雪女が冷やそうとしたのだが40度を超えていたため近づくこともできず、
歩くことさえままならなくなったリクオを青田坊がかかえて帰ることになった。
「リクオ様。すぐに床の用意をしますからお着替えをして待っていてくださいね。」
そういって雪女がリクオの部屋の障子を開けた。
が、なにやらつづら籠が部屋の真ん中にでんと置かれており、
しかも中から・・・声が・・・する??
「!!???」
雪女がなぜか帯でがっちり止めてあるフタをあけると、中から・・・
弱りきった一羽の鳥が。
「ぶはぁ!!!はーはー!!リクオ、てんめぇ・・・」
人型に戻った鴆がリクオに一言言ってやろうとしたのだが・・・
その時、リクオは青田坊の背中で気を失っていて。
その後はリクオの看病やらなんやらで結局、お説教はとりあえずおあずけとなった。

 

・・・お仕置き編に続く??かもしれない。

 

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