ぬらりひょんの孫の非公式ファンサイトです。 基本、鴆×夜若の小説ブログになります。 管理人・蜂蜜林檎のつれづれなるままに、 萌えをぶつけていくだけのブログです。 ・鴆×夜若、大プッシュ☆ ・鴆は攻めだぁー! ・夜若は受けだぁー! ・全てのことよ、ドンと来い! な方のみ、ご覧ください。 非難・中傷・荒らし、おことわりです。
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お誕生日おめでとうございます!!
今、いくつくらいなんですかね??
原作ではそろそろ中3なハズだ・・・
進路はどうするんでしょうか??
高校はなんか余裕で志望校に合格しそうだ・・・(賢い子・リクオ)
高校生になった昼リクオ様はやっぱり徐々に夜リクオ様に似ていくのか??
それともじわじわ性格もかっこよくなっていくのか!??(僕からオレに変わる感じ??)
どちらにせよ・・・かっこよくなっていくのに変わりはない!!!
え~まぁ、そんな感じで(どんな感じで?)
リクオ様のお誕生日記念小説、後半をUPしたいと思います。
前編・後編に分ける必要あんまりなかったですが・・・
まぁ、そこは愛嬌で。
では、続きが気になる方は、
前半を読んで続きを読むから後半を・・・どうぞ!!
リクオ花魁騒動記・後半
ここは花街。
ある茶屋の一室だ。
「いいですか、リクオさま。リクオさまはとにかく笑ってお客様のお酌をしていてください。
しゃべっちゃダメですよ、声で男だとバレますし接客っていうのはコツがいるものですから。」
「わーったよ。とにかく酌をして、例の二人組を見つけるんだろ?」
例の二人組の特徴は聞いているし、それに決定的なものがある。
二人組にはそれぞれ左肩と腹に椿のような赤い花の刺青があるらしい。
それをみつければいいのだ。
念のため、リクオは今いる座敷から離れない算段になっている。
屏風の後ろには祢々切丸が隠してある。まぁ、念のためだが。
「お客様がいらっしゃいました!」
かむろの声が座敷に響いた。
ーーー。
今、相手をしている男で三人目。
毛倡妓が話をして、リクオがだまって酌をする。
この繰り返しだった。
二人組の男にしぼって相手をしているのだが、これが意外と当たらない。
中には手を握ってくる奴などもいたのだが、
リクオがその美貌でにっこり笑うとその雰囲気にのまれ、手を離した。
そんなやつが遊女を連れ去るわけがない。
と、そこへ女将がやってきて毛倡妓にそっと耳打ちした。
例の二人組らしき男がやってきた。
この座敷へ通してよいか。
それを聞いた毛倡妓が口八丁で今いる男共に次に会えるのを楽しみしている・・
なんていって帰らせてしまった。
「・・・次に来る男たちですよ・・・。」
座敷にいたリクオに毛倡妓が耳打ちする。
コクンとうなづいてリクオは客が戸を開けるのを待った。
入ってきた二人はおおよそ聞いていたとおりの風貌だった。
黒髪で細身の男。
少し茶色がかった髪の目じりにキズのある男。
なるほど、なかなかに二人とも色男で女の一人や二人なら簡単に落とせるだろう。
「ほほほ。いい飲みっぷり♪」
毛倡妓が茶色い髪の男に酒を勧めては誉めそやす。
ふいにリクオの肩を抱いたのは黒髪の男のほうだ。
「!!」
「可愛い娘さんだなぁ。なぁ、もっと注いでくれよ。」
撫でられる肩が正直気持ち悪いのだがリクオはにこりと笑って見せると
杯になみなみと酒を注いだ。
「美人の酌は美味いねぇ。お前さん、さっきからなんでしゃべらないんだい?え?」
「お客さん、その子今日は少し喉を悪くしていてね。しゃべれないんですよ。お話相手なら私がいたしますから♪」
「へぇ、そりゃかわいそうに。それでもいいぜ。なんせこれだけの別嬪だ。」
男の目が値踏みをするよに上から下へとリクオに視線を向ける。
「・・・これは・・イイな。」
がばっ!!!
男がいきなりリクオを抱き上げた。
「!!???」
目を見開き、驚くがもっと驚いたのは男の言った言葉だった。
「この女、一晩買うぜ!奥の座敷は空いてるな!!」
「ちょっ!ちょっとまちな・・・きゃっ!」
止めようとした毛倡妓が声を上げた。茶色い髪の男がにやにや笑う。
「お前さんはオレの相手をしてくれなくちゃぁ。」
そういってる間にもリクオは抱き上げられたままどんどん奥に連れ去られてゆく。
《リクオさまぁぁーー 汗》
見ているとリクオもこっちに手を伸ばしている。
《祢々切丸ぅーー!!》
リクオはリクオで必死だった。
ドサッ!
行灯の明かりが照らす部屋の赤い敷布の布団の上にリクオは投げ出された。
起き上がろうとしたときにはもう、男が被さってきていて・・・
「なぁ、アンタ。ほんとにいい女だな。オレと楽しもうぜ?」
《何をだーーー!!》
と怒鳴ってやろうとした瞬間、男が自分の着物に手をかけた。
例の男なら肩か腹に刺青がーー!
男の肩が見えた。
ない。
両肩を袖から抜くと腹が見えた。
赤い花の刺青!!
そう思ったとたん、男の顔がぐんと近くなった。
口付けられそうになってリクオが初めて抵抗を見せた。
顔を背けて、口付けを交わそうとする。
「口吸いがまさか初めてなわけないだろう?いいじゃねぇか。」
手首を押さえながらまだ顔を近づけようとする。
《このやろう・・・殴る!!》
リクオがこぶしに力を入れた、そのときだった。
「待ちな!!」
凛とした声が響く。
ハッとして男が振り返った。つられてリクオも入り口のほうに目をやる。
「鴆・・・?」
「そいつはオレのもんだ。わりぃが手ぇ引いてもらおうかい!!」
ヤクザらしく、鴆が目つきもドスをきかせる。
「なんだと!!・・・!!?その羽織の模様・・奴良組・・幹部の・・・」
そこまで言った男の顔は蒼白だった。
「ほぉ・・この羽織の意味が分かるのかい。なら、話は早えな。
さっさとそいつから離れな!!この外道が!!」
「ひいいぃーー!!」
はだけた着物もそのままで男は草履もはかずに部屋から逃げ出したのだった。
「鴆・・お前・・なんでこんな所に・・・」
「やっぱり心配になってな。ついて来たんだ。そしたら毛倡妓のやつがひと悶着起こしててよ。
リクオはどうしたって聞いたら片割れに座敷に連れて行かれたって言うじゃねぇか。
それで急いで後を追いかけてきたんだが・・間に合ったみたいだな。」
「そうだ!あいつ、捕まえねぇと・・!!」
「それなら大丈夫だ。三羽鴉たちが店の前で張ってるからな、逃がしゃしねぇよ。」
その言葉を肯定するかのように男の叫び声が表から響いた。
「何もされてねぇな?」
「ああ。ちょっと触られたぐらいだ。」
「けど、なんで抵抗しなかったんだ?まさか!!お前もその気っ・・」
ゴン!
「まさに一発殴ってやろうとしたところにお前が来たんだよ!!」
鴆を殴った格好のままにリクオが憮然と言い返した。
「ってぇな~。助けに来てやったのに殴るか普通?」
「そこまでいわれりゃ殴るだろう普通。」
殴ったままの格好のリクオと殴られた頭をさすっている鴆。
なんとも滑稽な場面だが、ふと二人の目が合った。
瞬間、空気が変わる。
「まぁ、助けに来た価値は十分にあったがな。」
「は?」
ドサッ・・・
「ちょ・・!鴆・・、なに・・?」
「据え膳食わぬはなんとやら、綺麗だぜ。リクオ。」
押し倒したリクオにのしかかりながら鴆が言う。
「こんな所で!誰かきたら・・・!!」
「ここは花街だぜ?女連れ込んで邪魔しに来る野暮なやつぁいねえよ・・・。」
《そりゃまぁそうだが・・・。》
一瞬、納得しかけたリクオがはっと我にかえる。
そんなことをいいながら鴆は赤い敷布にリクオを横たえ、帯にまで手をかけた。
「ほんと、綺麗になったな・・オレ好みだぜ?」
「てめぇの好みなんか知らねぇよ!女のカッコがいいなら本物の女のっ・・・んっ・・」
帯に手をかけたまま、頬に手を添えて深く口付ける。
唇にひいていた紅の味がするがすぐに口腔の甘さと熱さで分からなくなった。
「ん・・・は・・ぁっ・・ん・・・んん」
口付けを解いたときにはリクオの瞳も表情も蕩けきっていて。
鴆は我知らず唇を舐めた。
その夜、眠るリクオを連れ帰った鴆が廊下でなぜか首無に首を絞められたり、
黒田坊に暗器でちくちくされたりとか、雪女がやたら冷房をきかせたりとか、
毛倡妓にこかされたりとか、青田坊にアイアンクローをかけられたりしたのだが、
その事実はリクオの耳に入ることはなかったらしい。
ついでにいうと、
花魁姿のリクオの写真が奴良組の間で高値で取引されている事実を・・・
リクオだけが知らなかったりするのは、また別のお話。