ぬらりひょんの孫の非公式ファンサイトです。 基本、鴆×夜若の小説ブログになります。 管理人・蜂蜜林檎のつれづれなるままに、 萌えをぶつけていくだけのブログです。 ・鴆×夜若、大プッシュ☆ ・鴆は攻めだぁー! ・夜若は受けだぁー! ・全てのことよ、ドンと来い! な方のみ、ご覧ください。 非難・中傷・荒らし、おことわりです。
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勢いで書いてます。
そして生きてます。(笑)
勢いで書かないと書けないんですよね~、B型だから。
(たぶん、関係ない。)
リクオ様・男娼パロ、二話目をアップしたいと思います。
正直いいます。
話の筋を通すための説明文的なものです。
なので、ちゃんと鴆さんといちゃこらしてますよというフォローのために、
二話と三話を続けてアップします。
書いたところ四話構成+αになったんですが、
二話だけで切るとあんまりきりがよくなくて・・・
というわけで!!
怒涛の勢い!!
白い椿、二話目&三話目あーっぷ。
とりあえず二話目をアップするので、
よければ続きを読むからドウゾ!!
P・S エロがないです。説明文です。orz
リクオ・男娼パロ
「白い椿 2」
リクオを抱いたあの日から数日。
鴆はこの店に通うようになった。
リクオは鴆を「気に入った。」のはたしかなようで、
夜毎自分のもとを訪れる鴆を歓迎してくれた。
今夜もいつものようにリクオが酌をしてくれる酒を飲む。
「なあ、リクオ。」
「うん?」
今日は黒の長着に赤い花柄の着物を羽織っていた。
「お前はここに売られてきたのか?」
リクオはふと笑うと、
「いや・・自分でここに来た。道端で見咎められてね。」
店で働くことをしなかったリクオが道端で客をとっているところを
この店の店主に見つけられたらしい。
「働かないかといわれたから、働くと答えただけだ。」
ここなら待遇も申し分ないしな。
「ふうん・・。」
聞いたのは自分であるのになんだか面白くない。
「鴆は?いつもどこから来るんだ?」
リクオがたずねてくるのも珍しい。
「あっちに山が見えるだろ。あそこのほうだ。」
リクオが少し意外そうな顔をした。
「羽振りがいいから、どこかのいいところの出かと思ってた。」
「そうでもねぇよ。ただ、ここ以外に金を使うところがなくてね。」
「酔狂な奴だな。」
そういってリクオが口付けてきた。
屋敷に帰れば、また朝帰りかと蛙の番頭に見つかってしまった。
蛙というのもそのままの意味で大きな蛙が言葉を話して、
ぺたぺたと歩いて回る。
ここは薬鴆堂。
妖怪の診療所だ。
自分は妖怪だ、人間ではない。
そのことをいつ、自分はリクオに話すことができるだろう。
途方もない気がして、鴆は天井を見上げた。
その日、珍しい患者が来た。
本家のぬらりひょん様と鯉伴様だ。
出入りがあった昨夜にうっかり二人そろって怪我をしたという。
珍しいこともあるものだ。
「それにしても、お二人とも怪我が治るのが早いですね。もうほとんどふさがってら。」
鯉伴の腕に包帯を巻きながら鴆が思わずつぶやいた。
そういえば・・
「リクオも怪我が治るのが早かったな・・」
その一言に二人が同時に反応した。
「鴆!」
「今、お前なんて言った!!?」
「へ!?」
なにかまずいことでも言っただろうか?
「今、リクオって言っただろ!?」
「どこであった!?どんなやつじゃった!?」
二人そろって鴆の両肩を握って聞いてくる。
「落ち着いてください!どこでって・・お二人はリクオを知ってるんですかい?」
その言葉に鯉伴は、
「リクオは・・リクオは俺の子供の名だ。」
奴良組二代目、奴良鯉伴様。
彼は奴良組の中でも珍しい。いや、初めてだろう。
正室を二人持つという方だ。
その二人のどちらにも子供はいなかったハズ・・
いや、まてよ・・・?
「若君は生まれてすぐに亡くなったんじゃあ・・?」
そうだ。若君が生まれて数日のこと。
鴆が祝いの言葉を述べるために本家に向かおうとした日のことだ。
若君が流行り病で亡くなった。
「ああ、そうだ。貸元たちにそういうように親父と決めたんだ。
でも、リクオは流行り病で死んでなんかいないんだ。・・さらわれた・・生まれてすぐに。」
「!!」
初めて聞いた話だ。
貸元たちにも知らせていない話ならもちろん鴆も知るはずはない。
生まれてすぐの若君をさらったのは奴良組を破門された窮鼠組の者たちだった。
すぐに窮鼠たちを捕らえたがリクオの行方は分からぬまま。
「ほうぼう手は尽くしたが、リクオの行方は分からずじまい。
窮鼠組の奴の中には殺したというやつもいた。
でも、俺はずっとリクオがどこかで生きているような気がして。」
「鴆よ。その『リクオ』というのはどんな風貌じゃった。銀の髪に赤い目ではなかったか?」
まさか・・・あのリクオが・・・?
でもたしかに銀の髪の・・赤い瞳で・・
そして・・・
「リクオは俺が花街で知り合った、男花魁の名です。
確かに銀の髪で・・赤い瞳で・・・自分が・・人間だとは言わなかった・・!」
それを聞いたぬらりひょんはううむと顎に手をあてた。
「男花魁・・・そうか、それがもしリクオでも不思議な話じゃねぇな。」
「不思議じゃないんですかっ!?」
思わずツッコんだ。
「俺たちぬらりひょんの血筋はそういう妖怪なんだよ。」
そういえばぬらりひょんというのはどういった妖怪なのか・・・知る者は少ないはず。
鴆もそれを知らない。
「ぬらりひょんてのはな、相手の精気を吸って生きる妖怪だ。
精気を吸うから、飯も食う必要はあまりない。酒はたしなむがな。」
そういわれれば、リクオが酒の肴に手を出しているところを見たことがない。
一度、食べないのか?と聞いたら腹が空いていないといっていた。
確かめなければ・・・。
鴆は自分の拳を睨みつけた。