ぬらりひょんの孫の非公式ファンサイトです。 基本、鴆×夜若の小説ブログになります。 管理人・蜂蜜林檎のつれづれなるままに、 萌えをぶつけていくだけのブログです。 ・鴆×夜若、大プッシュ☆ ・鴆は攻めだぁー! ・夜若は受けだぁー! ・全てのことよ、ドンと来い! な方のみ、ご覧ください。 非難・中傷・荒らし、おことわりです。
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こんばんは!!蜂蜜ですだ!!
ひさかたぶりのUPです。
今回のテーマは「リクオ様、はじめてのおつかい☆」
です。
リクオ様は箱入り息子なんで。
(パロも原作も。原作ではじめてのおつかい話見たかった・・笑)
ハラハラドキドキしちゃう鴆さんが容易に想像できました。
とにかく、はじめてのおつかいしちゃうリクオ様可愛いーーー!!
の叫びなのですた。
こんな感じですが読んでいただければ幸いです!
こんなうちのリクオ様を
リクオ様かわういーー!!と叫べる方、続きを読むからどうぞ!!
リクオ男娼パロ
白い椿・後日・6
「リクオ。少し頼まれてくれないか?」
早めの昼食の最中。
突然、鴆におつかいを頼まれた。
これなんだが・・と懐から取り出したのは
鴆がいつも使っている煙管だった。
「妖怪にも羅宇屋はいるが、
なじみのそいつがしばらくこられないらしいんだ。
お前なら少しは人の町のことが分かるだろ?
俺はめったに山をおりねぇからな。」
人の町はよく分からんと鴆は頭を振った。
たしかにずっと人に混じって暮らしていたリクオは
多少なら町の中を歩ける。
だからといって町を歩くことが少なかったため、
詳しいわけではないが。
町に下りて羅宇屋に煙管を手入れしてきてもらって欲しい。
ようはそういうことだった。
「じゃあ、これ。いくらか入ってるから。
ちょっと多めにいれてあるし、
何か欲しいもんでもあったら買ってきていいぞ。」
そういってポンとリクオの手のひらに載せられた財布。
言われなくてそれなりの重さがあった。
「いいのか?こんなに持たせて。」
かまわない。
と鴆は笑ってみせた。
山を下りるのは久しぶりだ。
町を見て歩くなどもっと久しぶりである。
陰間茶屋に入ってからはあまり外を出歩く機会もなかった。
ぶらぶらと町を歩いて
店をのぞいたりしては羅宇屋を探す。
しばらく行くと煙管の看板が見えた。
あそこで手入れもしてくれないだろうか?
路地を曲がり、店に入る。
店には老人がいて店の番をしていた。
「邪魔するぜ。」
台に鴆の煙管をことりと置くと手入れを頼んだ。
少し店の中でも見て待っていてくれと言って老人は店の奥へひっこんでいった。
店の中には様々な煙管、煙草の葉の入れ物や煙管いれなども並んでいた。
中には珍しい物もあってついついリクオは店の中をうろうろしていた。
今回リクオに羅宇屋に行かせたのは、
実はただの口実だった。
最近山から下りることのないリクオに
少し気分転換をさせたいと鴆が計画したことだった。
ずっと人に混じって暮らしてきたリクオだ。
ずっと山にこもっていれば気分が滅入ることもあるかも知れない。
もちろん、大事なリクオに何かあってはいけないと
本家の鴉天狗に護衛を頼んであるのだが、
もちろんリクオには秘密だ。
一人で行っているのでなければ気分転換の意味がない。
それでも少し心配でそわそわとした気分がいなめない鴆なのだった。
リクオが煙管いれを手にとって眺めていると煙管を手に老人が戻ってきた。
ついでに磨いておいたと言われたそれはたしかに渡した時より綺麗になっていて。
代金を支払って店を後にした。
鴆から何か欲しいものがあったら買っていいと言われたが、
別段思いつく物もなく。
もう少しぶらつくついでに、鴆にもらった金だが
鴆にお土産を買っていこうと思いついた。
何がいいだろうか?
リクオはまたゆっくりと歩き出した。
そろそろ日が沈む。
そう思った頃、リクオが帰ってきた。
「ただいま。」
にっこり笑って帰ってきたリクオを見て鴆は少しほっとした。
何事もなかったらしいし、気分転換にもなったようだ。
ふと見ればリクオの手に包みが一つ。
何か買ってきたのだろうか?
「ああ。これな・・・」
リクオが鴆の目線に気がついたらしい。
包みを開くとそこには。
「だんご?」
「鴆と皆の分と思って・・・足りなかったか?」
足りないかと言っているが結構な量があるようだ。
「ありがとうな。リクオ。」
鴆はくしゃりとリクオの頭を撫でた。
夕飯の後で皆にふるまった。
蛙の番頭なども嬉しそうにほおばっている。
「リクオも食えよ。」
せっかくなのだからと串を差し出せば、
珍しく口をつけた。
うっすら頬を染めてもぐもぐと口を動かしている。
リクオは甘いものが好きらしい、と最近知った。
腹が満たされているときにさすがに食事を取ろうとは思わないらしいが。
これが甘いものは別腹というものだろうか。
「美味いか?リクオ。」
「ああ。店で少し味見させてもらったけどやっぱり美味ぇな。」
店の親父とこんな話をして、そういえばこんな店もあって・・
などと嬉しそうにリクオが話を聞かせてくれる。
それにうんうんと返事を返しては、
こうやって毎日穏やかな時間を過ごせれば・・
なんてリクオの嬉しそうな顔を見て
思わず、そう願わずにいられない鴆であった。